私の人生において年号が変わるというのは、昭和に続き2度目となる。しかし、まだ新年号が決まっていないのも不思議な感じである。1ヶ月前に発表されるという。カレンダーを買い換えなければ・・などつまらない心配をしている。
しかし、日本人として拝んでおいたほうが良い節目の風景の代表である「富士山」について、年の瀬と新年に撮影を行った。いずれも天気に恵まれ、ありがたい日となった。
12月下旬の三島はとても寒い。三島駅前のホテルに泊まり、駅前の居酒屋を散策した。「静岡おでん」ののぼりの店の暖簾をくぐった。1軒ほどの狭いカウンターに5人しか座れない店だ。イチオシのおでん盛り合わせを注文すると、2回に分け出てきた。量が多すぎ、冷めて味が落ちるのを防ぐための店のおもてなしである。しかも大皿。黒いはんぺんもあった。日本酒も熱燗ででてきた。とてもおでんに合う酒だ。3合ほどたしなみ3500円ほどで会計した。味よし、料金良しの満足の店であった。
翌日、三島スカイウォークを訪れた。日本一の長さの歩行者つり橋で、400mもある。1000円を支払い入場する。谷底までは70m。かなりの高所である。恐怖症の方は無理であろうね。谷底には箱根火山の安山岩溶岩が露頭し、落差10mほどの滝も鳥の目で見ることができる。南側には駿河湾が、北側には富士山が見事に鎮座しているのを、木々の遮りが無くクリアに見ることができる。この場所を選定した理由が、ここに来てわかった。ただ、自動車でのアプローチのみで、駅からはかなり離れているのが残念である。ランチには三島コロッケカレーを注文した。
新年は、富士吉田の浅間神社を参拝した。
多くのインスタなどで話題になっているもっとも見栄えがする富士山が拝める。理由は、朱塗りの五重塔と純白の雪と群青の裾野を携えた典型的な富士山が望めるからである。さらに春には桜が参戦し、最強の眺望となる。その時期的にはゴールデンウィークあたりであろう。今日のところは、新春の参拝であるという位置づけであり、またの機会とすることにする。
周囲には中国の方が多く、欧米の方も散見された。また地元の中学生運動部が、急な階段(398段:桜さくやにかけている)を利用したトレーニングを行っていた。多くの人が集まるだけの魅力ある場所であった。
富士山の両裾が、末広がりで眼下に望める場所は少ない。その意味でもかなり希少な撮影ポイントである。
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